窓際のトットちゃん 泰明ちゃんは特別な存在だった?!原作とその後を解説

窓際のトットちゃん 泰明ちゃんは特別な存在だった?!原作とその後を解説

『窓際のトットちゃん』で、小児麻痺の泰明ちゃんとトットちゃんの物語はとても印象的です。

泰明ちゃんと出会ったことは「人生の中でとてつもなく大きなこと」だと黒柳徹子さん(トットちゃん)はお話しされてます。

黒柳徹子さんにとって、泰明ちゃんはどんなふうに特別な存在なのでしょうか?!

この記事では、
泰明ちゃんがトットちゃんにつぶやいた「最後の言葉」は?
トットちゃんと泰明ちゃんの「出会い・友情・別れ」
泰明ちゃんが「亡くなった理由」は?
・その後のエピソード①「泰明ちゃんの親戚」
・その後のエピソード②「泰明ちゃんの声優」
について解説しながら、『窓際のトットちゃん』の泰明ちゃんが「特別な存在」だったことを考察していきます。

アニメーション映画も公開され気になっている方もいるのではないでしょうか?

原作のお話も交えながら、泰明ちゃんについて、どこよりも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 


窓際のトットちゃん 泰明ちゃんは特別な存在だった?!

私が『窓際のトットちゃん』を初めて読んだのは小学生の時でした。

当時、クラスに障害のある子がいて仲良くしていた私は、トットちゃんと小児麻痺の泰明ちゃんの物語が印象的でした。

 

トモエ学園で「泰明ちゃんと過ごしたこと」は、黒柳徹子さん(トットちゃん)の人生にとって特別なものなっていると言います。

黒柳徹子さんは、ユニセフ親善大使となり、毎年、途上国を訪れていらっしゃいます。

そして、『窓ぎわのトットちゃん』の印税は全て寄付されトット基金を設立、ろう者の演劇も立ち上げられました。

『窓際のトットちゃん』は世界中で愛され、ベストセラーとなっています。
原作がベストセラーで人気の理由と印税の寄付についてはこちら↓

【関連記事】『窓際のトットちゃん』なぜ売れた?売上は全額寄付してるって本当?

印税を全額寄付されるなんて、なかなかできることではないと思います。

純粋な気持ちでされているように黒柳徹子さんの言葉から感じ取られます。

黒柳徹子さんがこのような社会福祉活動を行っているのは、泰明ちゃんと過ごしたことが影響を与えているのだと思います。

黒柳徹子さんは社会福祉活動を行うことについて、インタビューでこのように話しています。

ユニセフの活動以外にも、聴覚障害者の就労支援や「日本ろう者劇団」の運営に携わる。「私の通っていた『トモエ学園』で、泰明ちゃんという子と過ごしたことが大きいです」と話す。
出典元:黒柳徹子さん「100歳になったら…」 ユニセフ親善大使、40年 時事通信社

黒柳徹子さんには、泰明ちゃんと出会い、友情を育んだ思い出が心に残っているから、同じような立場の人たちのことを思って活動を行なっているということだと私は思うのです。

そこで、トットちゃんと泰明ちゃんのトモエ学園での心に残るエピソードをご紹介していきますね。

 


泰明ちゃんがトットちゃんにつぶやいた最後の言葉は?

映画『窓際のトットちゃん』では、駅で泰明ちゃんがトットちゃんに本を貸したあと、最後に何かをつぶやくシーンがありますね。

汽車の音で聞き取ることができませんでしたが、泰明ちゃんは最後に何と言っていたのでしょうか。

印象的な場面でもあり、結果的にトットちゃんと泰明ちゃんが言葉を交わした最後のシーンとなってしまったので、泰明ちゃんが何を伝えたかったのか気になり考えてみました。

泰明ちゃんが最後に言った言葉は「楽しかったね」「君のこと、忘れないよ」だと思います。

なぜなら、原作でも「君のこと忘れないよ」とトットちゃんに呟いていたからです。

泰明ちゃんはトモエ学園でトットちゃんと出会ったことで、人生の中で最も楽しい毎日を過ごせたのではないかと想像します。

泰明ちゃんにとっても、トットちゃんは特別な存在だったと私は思います。

だから、泰明ちゃんは、映画の中で最後に「楽しかったね、忘れないよ」とトットちゃんに伝えたかったなのかな、と思いました。

泰明ちゃんとトットちゃんのような出会いは、人生のなかで何度も巡り会えるものではないですよね。

だからお互いにとって特別な出会いだったと言えるでしょう。

 

窓際のトットちゃん 泰明ちゃんとの出会い【原作】

『窓際のトットちゃん」の中で、泰明ちゃんとの出会いはとても素敵です。

泰明ちゃんについて

『窓際のトットちゃん』に登場する泰明(やすあき)ちゃんの本名は山本泰明ちゃんです。

泰明ちゃんとトットちゃんは同じクラスですが、歳は泰明ちゃんが一歳上でした。

泰明ちゃんは手足に不自由があり、まっすぐに歩くことができません。

トットちゃんのトモエ学園への転校初日のことです。

トットちゃんの後ろの席に座る泰明ちゃんは、先生に質問をしに歩いて行きました。

足をひきづって歩く泰明ちゃんの様子を後ろからじーっと見つめるトットちゃん

その子は、歩く時、足を引きずっていた。とっても、歩くとき、からだがゆれた。始めは、わざとしているのかと思ったくらいだった。

でも、やっぱり、わざとじゃなくて、そういう風になっちゃうんだ、と、しばらくみていたトットちゃんにわかった。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

まだ小学1年生のトットちゃんにとって、同級生の男の子が足を引きずって歩く姿は初めて見る光景だったんじゃないかなと私は思います。

だから、じーっと見つめてたんでしょうね。

トットちゃんと泰明ちゃんの出会い

大人になると人と違う様子を見かけても、ストレートに聞くことは少なくなっていくように思います。

ところが、まだ幼いトットちゃんは、純粋に疑問に思って「どうして?」と尋ねます。

「どして、そんなふうに歩くの?」その子は、優しい声で静かに答えた。とても利口そうな声だった。「僕、小児麻痺なんだ」「しょうにまひ?」トットちゃんはそれまでそういう言葉を聞いたことがなかったから、聞き返した。その子は、少し小さい声でいった。「そう、小児麻痺。足だけじゃないよ。手だって・・・」そういうと、その子は、長い指と指がくっついて曲がったみたいになった手を出した。トットちゃんはその左手を見ながら、「なおらないの?」と心配になって聞いた。その子は、だまっていた。トットちゃんは、悪いことを聞いたのかと悲しくなった。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

泰明ちゃんの手足が治らないなんて、トットちゃんはなんて声をかけていいのかわからなかったでしょうね。

でもお互い純粋な子どもたち。すぐに明るく自己紹介をして、お友達になりました。

「僕の名前は、やまもとやすあき。君は?」トットちゃんは、その子が元気な声を出したので、うれしくなって、大きな声でいった。「トットちゃんよ」こうして、山本泰明ちゃんと、トットちゃんのお友達づきあいが始まった。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

トットちゃんと泰明ちゃんは、何のわだかまりもなくすぐに打ち解けました。

子供は本来、何の先入観もなく、純粋な心を持っているんだな、と気付かされます。

障害のあるなしに関わらず、すぐに友達になることができるんですね。

私も小学生の時に、同じクラスで特別支援学級にも通う女の子と仲良くしていました。

友達になった経緯は忘れましたが、ただ純粋に楽しく遊んでいたような気がします。

 


トモエ学園の教育方針

トモエ学園は、泰明ちゃんのように障害のある子もない子も同じクラスで共に学ぶ教育を行っていました。

当時にしては、画期的な教育だと私は思います。

なんと、時間割がなく、生徒はそれぞれ好きな科目から勉強をし、生徒の個性や自主性を大切にしているんですね。

そんな素敵な小林校長先生の教育方針は、原作「窓際のトットちゃん』に次のように掲載されています。

どんな子も、生まれたときには、いい性質を持っている。それが大きくなる間に、いろいろな、回りの環境とか、大人たちの影響で、スポイルされてしまう。だから、早く、この『いい性質』を見つけて、それを伸ばしていき、個性のある人間にしていこう。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

 

近年、子供の主体性・自主性を大切にした教育が注目され、トモエ学園のようなオルタナティブスクール(フリースクール)も増えてきました。

一方で、障害や不登校などを持つご両親が、普通教育になじめず、問題を抱えたまま悩んでいる現状もあります。

落ち着きがないトットちゃんや小児麻痺の泰明ちゃんがトモエ学園で受け入れられ、個を大切にされたこと。それは、ご両親にとっても嬉しいことだったのではないでしょうか。

 


窓際のトットちゃん 泰明ちゃんとの友情【原作】

トットちゃんと泰明ちゃんの「大冒険」

トモエ学園の生徒には、それぞれお気に入りの木があり、「自分の専用の木」に登ることが楽しみでした。

しかし、手足の不自由な泰明ちゃんは木に登ったことがありません。

そこで、トットちゃんは一人で、泰明ちゃんを「自分の木」に招待して登らせてあげることにしました。きっと泰明ちゃんを喜ばせたかったんですね。

自力で木に登る力のない泰明ちゃんを、トットちゃんは試行錯誤をして脚立の上まで登らせ、最後は、横になった泰明ちゃんを上から引っ張り上げることにしました。

「寝る恰好になってみて?ひっぱってみる」 このとき、脚立の上に腹ばいになった泰明ちゃんを、二股の上に立ち上がって、引っ張り始めたトットちゃんを,もし、大人が見たら、きっと悲鳴をあげたに違いない。それくらい、二人は、不安定な恰好になっていた。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

 

大人が見るとびっくりしたはずですが、そこには二人の強い信頼と思いがありました。

でも、泰明ちゃんは、もう、トットちゃんを信頼していた。そして、トットちゃんは、自分の全生命を、このとき、かけていた。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

 

そしてついに2人は、木の上に並ぶ事が出来たのです。

トットちゃんは、汗で、ビチャビチャの横わけの髪の毛を、手でなでつけながら、お辞儀をしていった。 「いらっしゃいませ」 泰明ちゃんは、木に、よりかかった形で、少し恥ずかしそうに笑いながら、答えた。 「お邪魔します。」
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

はじめての木登りとはじめて見る景色に、泰明ちゃんは嬉しくなったことでしょう。

泰明ちゃんはトットちゃんに出会わなければ、木登りをすることは一生なかったかもしれないですよね。

一生忘れられない思い出になったに違いありません。

 

トットちゃんが泰明ちゃんから教わった「テレビジョン」

トットちゃんに「テレビジョン」の存在をはじめて教えてくれたのは泰明ちゃんでした。

「アメリカにいる、お姉さんから、聞いたんだけど、アメリカに、テレビジョンていうのが出来たんだって。それが日本に来れば、家にいて、国技館の、お相撲が見られるんだって。箱みたいな形だって」
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

遠くに出かけるのが大変な泰明ちゃんにとって、テレビはどんなに嬉しいものかは当時のトットちゃんにはわからなかったんでしょうね。箱の中からどうしてお相撲さんが出てくるんだろう?と不思議に思うトットちゃんが可愛らしいです。

後に、黒柳徹子さん(トットちゃん)がテレビに出ることになるとは、2人とも思ってもいなかったでしょうね。

テレビに出る黒柳徹子さんの姿を天国の泰明ちゃんも喜んでいるに違いありません。

 

トットちゃんが泰明ちゃんから教わった「本を読むこと」

トットちゃんに「本を読むこと」を教えてくれたのも、泰明ちゃんでした。

泰明ちゃんが春休みの前に貸してくれた本は「アンクルトムの子屋」でした。

アンクル・トムの小屋
ストウ夫人(ハリエット・ビーチャー・ストウ)著
アメリカ合衆国のミリオンセラー小説
初老トムの半生を描いた小説

しかし、春休みの間に泰明ちゃんは亡くなり、借りた本はトットちゃんの手元に残りました。

お葬式の時に、トットちゃんは泰明ちゃんに、「アンクルトムの小屋、もう返せないわね。じゃ、私、あずかっとく。今度、会うときまで」と言い、歩き始めました。

その時、「トットちゃん!いろんなこと、楽しかったね。君のこと、忘れないよ」と泰明ちゃんの声が聞こえた気がした、と原作でトットちゃんは振り返っています。

そのとき、うしろから、泰明ちゃんの声が聞こえるような気がした。「トットちゃん!いろんなこと、楽しかったね。君のこと、忘れないよ」(そうよ)トットちゃんは、教会の出口のところで、振り返って、いった。(私だって、泰明ちゃんのこと、忘れない!)
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

トットちゃんにとって泰明ちゃんは忘れられない存在として心に刻まれたんですね。

「本を読むこと」を教わった黒柳徹子さんが、ベストセラー作家となったことも、何か特別な意味があるような気がしてなりません。

 


窓際のトットちゃん 泰明ちゃんの死【原作】

泰明ちゃんは、小学2年生の春休みの間に亡くなってしまいました。

泰明ちゃんが死んだ

春休みあけの日に、校長先生から「泰明ちゃんが、亡くなったよ。今日、みんなでお葬式に行こう」と知らされました。

急すぎる友達との別れに、学校中が悲しみに包まれたに違いありませんね。

黒柳徹子さんが「窓際のトットちゃん」の「泰明ちゃんが死んだ」という章でこのように書かれています。

涙が、先生の目から落ちた。生徒たちは、みんな呆然として、誰も声を出す子は、いなかった。みんなの胸の中には、それぞれ、泰明ちゃんに対する想いが、こみ上げていたに違いなかった。これまでに、こんな悲しい静かさが、トモエの庭を通り過ぎたことは、なかった。
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

泰明ちゃんとの思い出が「懐かしい」気持ちと、亡くなったことが「信じられない」気持ちから、「もう一度でいいから会って話がしたい」という思いで胸がいっぱいになっていったことでしょう。

泰明ちゃんの家のある田園調布の教会でお葬式は行われました。

トットちゃんは、泰明ちゃんの手のところにお花を置き、手にそっと触れながら、こうつぶやきました。

(いつか、うんと大きくなったら、また、どっかで、逢えるんでしょう。そのとき、小児麻痺、なおってると、いいけど)
出典:『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 著・講談社

木登りの時に、何度も何度も引っ張った、懐かしい手に触れるトットちゃんの姿に、私は涙が流れて止まりませんでした。

こんなに若くして亡くなるなんて…

トットちゃんにとっても想像もしない出来事だったと思うし、もっともっと一緒にやりたいこともあったことでしょう。

 

泰明ちゃんの死因は何だったの?小児麻痺?

泰明ちゃんはトットちゃんが出会った時にはすでに小児麻痺でした。

泰明ちゃんの小児麻痺はどんな症状で、亡くなった原因はなんだったのでしょうか?

 

泰明ちゃんの小児麻痺って?

トットちゃんが泰明ちゃんと仲良くなったのは、足を引きずって歩く姿を見て声をかけたからでした。

泰明ちゃんは「小児麻痺」で、手足に麻痺があることを告げました。

「小児麻痺」とは
ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する疾病です。 名前のとおり子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、麻痺などを起こすことのある病気です。
出典:ポリオについて-厚生労働省

小児麻痺の泰明ちゃんがみんなと学校生活を送れたのは、トモエ学園がハンディキャップのある子もない子も一緒に学ぶ環境にあったからでした。

トットちゃんと木登りをしたり、運動会に参加する息子の姿を見れて、お母さんも涙涙・・・だったのではないでしょうか。

 

泰明ちゃんの死因は何だったの?

泰明ちゃんの亡くなった原因は、原作やアニメ映画では明かされていませんが、小児麻痺だったためではないかと言われています。

ポリオ(急性灰白髄炎・小児まひ)概要
非常に感染力が強く、神経を侵して永久的な筋力低下やまひを引き起こす、命に関わることのある病気である。
出典:ドクターズファイル

国立感染症研究所によると、小児麻痺は現代の日本ではほぼ見られなくなりました。

1961年には輸入生ワクチンの緊急投与が行われ、1963年からは定期接種が始まった。その結果、ポリオ患者は激減し、現在までほぼ完全に制圧されている
出典:国立感染研究所 感染症情報センター

窓際のトットちゃんのお話は1940年代の頃のお話なので、泰明ちゃんには、間に合わなかったんですね…

泰明ちゃんが亡くなったことは、あの時代にはどうにもできなかったのかもしれませんが、あまりにも悲しく悔やまれます…

 


窓際のトットちゃん 泰明ちゃんのその後・感動エピソード

泰明ちゃんが亡くなってから70年経ち、なんと、泰明ちゃんの親戚が『徹子の部屋』に出演していました。

黒柳徹子さん(トットちゃん)はそのことを知り、どうされたのでしょうか。

 

泰明ちゃんと中川翔子が親戚

黒柳徹子さん(トットちゃん)の番組「徹子の部屋」(2014年1月22日)にタレントの中川翔子さん(しょこたん)が出演した時のことです。

黒柳徹子さんは、中川翔子さんから

中川翔子の「祖母・栄子が『窓際のトットちゃん』の泰明ちゃんの従兄弟

だとはじめて知らされ、泰明ちゃんを思い出し涙されていました。

泰明ちゃんは中川翔子さんの親戚にあたるんですね。

まさか、ゲストの口から大好きな泰明ちゃんの話を聞くことになるなんて・・・

しかも2人は親戚関係だなんて・・・

思いもよらない話に涙を流す黒柳徹子さんの姿が感動的でした。

黒柳徹子さんの心の中では、泰明ちゃんとの色んな思い出が巡り、嬉しさと懐かしさで胸がいっぱいになったことでしょう。

中川翔子さんが「徹子の部屋」への出演する際に、母親から「泰明ちゃんの話でもしたら?」と言われ、お話しされたということでした。

 

親戚だと知った経緯は?

中川翔子さんの母 桂子さんが「窓際のトットちゃん」が面白かったので、祖母にすすめて、従兄弟だとわかったということです。

母の中川桂子さんはご自身のブログでもこんな風に書き記されています。

母に本を勧めたことはなかったのですが
窓際のトットちゃんがあまりにも面白くて母に読ませたら
あれ!徹子さんと一緒に木登りしたのは山本泰明ちゃんじゃない?と母の従兄弟であることにびっくりしていました。
出典元:期間限定SHOP!! CHOCHA☆Miracle -遠い親戚

 

中川桂子さんは、泰明ちゃんのことを書いてくれた黒柳徹子さんに感謝の気持ちをXにて伝えています。

母の従兄弟山本泰明ちゃんは小児麻痺の為に若くして亡くなりましたが
徹子さんが窓際のトットちゃんに泰明ちゃんの生きた証を書いてくださいました。

徹子さんのおかげで泰明ちゃんは思い出の中で今も生きています。

子供だった大人達に読んでほしい本です。

— 中川桂子 (@keikonakagawa99) 午後7:49 · 2020年6月6日

 

私は初めて知ったのですが、中川翔子さんの母親(桂子さん)は子役経験があり、小林幸子さんと旧知の仲だそうです。

中川翔子さんも美人だけれど、母親も美人なんですね。

中川桂子さんは1965年12月31日生まれで、1985年5月5日に19歳で中川翔子さんを出産されています。若いお母さんで羨ましいです。

28歳の時に旦那さんが亡くなり、水商売をしながら翔子さんを育てたそうです。お店は2020年に閉店。

女手ひとつで翔子さんを育てられたのは尊敬です。

中川桂子さんは、まさか「窓際のトットちゃん」の小説から、家系が泰明ちゃんの親族だと知ることになるとは驚きだったでしょうね。
泰明ちゃんの伸び伸びとした様子を小説から感じることができて、嬉しかったのではないでしょうか。

映画「窓際のトットちゃん」は泰明ちゃんが生きた証!中川翔子と母・桂子は感動

映画『窓際のトットちゃん』が公開され、中川翔子さんは母 桂子さんと映画を観てきたと報告されていました。

そして、劇中に登場する小児麻痺の「泰明ちゃん」と遠い親戚であることを、Xで明かしていました。

映画 窓際のトットちゃん 観てきました あまりにも素晴らしい 泣きました 泰明ちゃんは、わたしの祖母 栄子さんのいとこ つまり遠い親戚です。
出典:X 中川翔子 @shoko55mmts 午後10:42 · 2023年12月27日

さらに、中川翔子さんは、映画を見た感想をこのように述べています。

作画や光、空気感、完璧に素晴らしい映画の中でまた、泰明ちゃんの生きた証が残り トモエ学園とトットちゃんと楽しい時間を過ごせた泰明ちゃん 木に登り 自由に泳ぎ回る姿 色彩が素晴らしくて本当に良い子でした なんだか親目線で見てしまい涙止まらなくなったよ
出典:X 中川翔子 @shoko55mmts 午後10:42 · 2023年12月27日

映画の中に生きた泰明ちゃんの姿を見て涙が止まらなかった事はとても共感できます。

 

また、中川翔子さんの母 桂子さんもXで、

今回映画化されて、徹子さんのおかげで
泰明ちゃんは木登りしたり幸せに過ごせた生きた証をアニメで残していただきました。
心から感謝致します。
出典:X 中川桂子 @keikonakagawa99 午後3:34 · 2023年12月28日

と綴っていました。

私自身も涙なしには窓際のトットちゃんを見ることはできません。

亡くなった泰明ちゃんの生き生きとした姿を見れて、中川翔子さんも桂子さんもどんなに胸に響いたことでしょうか。

アニメ映像化された泰明ちゃんの姿は瞼の奥に生き続けるのでしょう。

 


映画「窓際のトットちゃん」泰明ちゃんの声優は?

映画『窓際のトットちゃん」では、小児麻痺の泰明ちゃんとトットちゃんの友情が描かれています。

キーとなる泰明ちゃんの声は、子役の松野晃士(まつのあきと)くんが担当しています。

松野晃士くんは、2014年7月22日生まれの9歳の可愛い男の子です。
趣味・特技は、トランポリン。
所属事務所はテアトルアカデミー。

これまでに

テレビ・webドラマ
・NHK『育休刑事』第7話
・テレビ朝日『バツイチ2人は未定な関係~『ふつう』、やめます!編~』
・TELASA『バツイチ2人は未定な関係~人生は二択じゃない!編~』
・フジテレビ『PICU 小児集中治療室』
・日本テレビ『家庭教師のトラコ』第5・6話/施設の子供役
出典:テアトルアカデミー

などに出演されています。

アニメ映画『窓際のトットちゃん』の泰明ちゃんの声優を見事に演じていることからも、今後の活躍も楽しみですね。

また、トットちゃんの声は、大野りりあなちゃんが担当しています。

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窓際のトットちゃん 泰明ちゃんは今でも特別な存在

黒柳徹子さん(トットちゃん)にとって、泰明ちゃんとの出会いは、「人生の中でとてつもなく大きなこと」で、今でも、泰明ちゃんのことを考えると語っていました。

泰明ちゃんから「テレビ」の存在を知った黒柳徹子さんが、日本でテレビ放送が始まった日からずっと、テレビタレントとして活躍されていること。

泰明ちゃんから「本を読むこと」を教わった黒柳徹子さん著『窓際のトットちゃん』が世界中で愛されベストセラーになっていること。

何か人生の不思議なご縁があるんだなと思わずに入られません。

また、黒柳徹子さんは、ユニセフ親善大使の他にも、印税を寄付して社会福祉活動に取り組まれていました。

このような社会福祉活動を行っているのは、泰明ちゃんと過ごしたことが大きいと語る黒柳徹子さん。

誰にでも人生において特別な人との出会いはありますが、黒柳徹子さん(トットちゃん)にとって小児麻痺の泰明ちゃんは今でも特別な存在なんですね。

 


窓際のトットちゃん 泰明ちゃんは特別な存在だった?!原作とその後を解説【おさらい】

以上、『窓際のトットちゃん』の泰明ちゃんについて詳しくお伝えしました。

まとめです。

・泰明ちゃんがトットちゃんに最後につぶやいた言葉は「楽しかったね。君のこと、忘れないよ」
・トットちゃんは小児麻痺の泰明ちゃんを自分の木に登らせてあげた
・泰明ちゃんはトットちゃんに「テレビ」「本を読むこと」を教えた
・泰明ちゃんは手足に不自由があって亡くなった
・黒柳徹子さんは、泰明ちゃんと中川翔子さんの祖母が従兄弟と知り泣いた
・映画「窓際のトットちゃん」泰明ちゃんの声優は松野晃士(まつのあきと)くん
泰明ちゃんは今でも特別な存在であり、黒柳徹子さんの人生に影響を与えている

 

世界で愛される『窓際のトットちゃん』が、アニメーション映画として公開されました。

まだ映画や原作に触れていない方は、ぜひご覧になってみてくださいね。

 

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