「窓際のトットちゃん」がアニメ映画化されましたね。
「窓際のトットちゃん」映画はジブリの作品?制作会社は?
ジブリと言われる理由は?
ジブリから映画化のオファーはあった?
気になったので、調査してまとめました!
「窓際のトットちゃん」映画はジブリ?
「窓際のトットちゃん」映画がジブリ作品なのか、気になったので調べてみました。
「窓際のトットちゃん」映画はジブリ?
「窓際のトットちゃん」の映画はスタジオジブリの作品ではありません。
シンエイ動画がアニメーションを制作しています。
監督は「映画ドラえもん」シリーズを手がける八鍬新之介さん。
キャラクターデザインは金子志津枝さんです。
金子志津枝さんは、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の原画にも参加していました。
「窓際のトットちゃん」映画のアニメーション制作会社
「窓際のトットちゃん」を映画化したシンエイ動画は、アニメーション業界では名の知れた会社です。
「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」など国民的人気アニメを制作しています。
1965年に、前身となる有限会社エイプロダクションを設立し、1976年から、シンエイ動画株式会社に改組しています。
過去に手がけたアニメは、
など、当時なら誰もが知る懐かしのアニメばかりです!!
「子供たちを励まし、笑顔にするアニメーションを作りたい」という素敵な思いで、親しみあるアニメを世に送り出しています。
会社の使命が素敵だったのでご紹介しますね。
子どもたちが成長の過程で出逢う“物語”を
私たちはつくっています。他者へのいたわりと感謝
信頼と敬意
困難に立ち向かう勇気や
新しい世界を知るよろこびなど
主人公たちの体験と成長を通して子どもたちは
物語を楽しみながら大切なことを知るでしょう。それはやがて
子どもたち一人ひとりを
慰めたり勇気づけたりするかもしれない。
夢を叶えようと走る時の追い風になるかもしれない。そのような
喜ばれ楽しまれるアニメーション作品を
子どもたちに届けるのが
私たちの使命だと考えています。
出典:シンエイ動画-会社情報
私が子供の頃に楽しみに見ていたドラえもんには、子供たちへの素敵な思いが込められていたんですね。
そして、窓際のトットっちゃんにもその想いが込められていると思うと、映画を見る目もより一層感動に包まれます。
「窓際のトットちゃん」映画がジブリと言われる理由は?
「窓際のトットちゃん」映画が、ジブリではないかと言われる理由は、4つ考えられます。
理由①映画の雰囲気がジブリ作品に似ている
まずは、「窓際のトットちゃん」のアニメ映画が、ジブリ作品のような、あたたかみのあるタッチで描かれているからです。
さらに、『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』など多くのジブリ作品は少女を主人公としています。
トットちゃんも黒柳徹子さんの少女姿が可愛らしく描かれていて、ジブリを連想しやすいですね。
また、黒柳徹子の幼少期を描いた作品ということもあり、スタジオジブリ作品の代表作である「となりのトトロ」を彷彿とさせるような、懐かしい雰囲気も感じられます。
理由②物語の内容やテーマがジブリ作品に通じるものがある
映画「窓際のトットちゃん」の内容やテーマが、ジブリ作品と共通する部分が多いと感じる人もいると思います。
例えば「戦争と平和」「思いやりと差別」「子どもの成長と自主性」など。
実際に、映画「窓ぎわのトットちゃん」の八鍬新之介監督は、原作のテーマ性から映画化を決意したとインタビューで語っています。
そんなときこの作品に出会って、戦争と平和、思いやりと差別など、さまざまなテーマが子どもの目線から瑞々しく語られていることに驚いて……ぜひ映画化したいと思ったんです。
出典:講談社webサイト – コクリコ
トットちゃんやトモエ学園のユニークな教育方針が、ジブリ作品に通じるものを感じさせるのかもしれません。
理由③ジブリ 宮崎駿監督は児童文学の愛好家
スタジオジブリの宮崎駿監督は児童文学の愛読者として知られています。
引退会見のインタビューでは以下のようにコメントしており、過去には児童文学から影響を受けて制作した映画もあります。
僕は児童文学の多くの作品に影響を受けてこの世界に入ったので、基本的に子供たちに「この世は生きるに値するんだ」ということを伝えるのが自分たちの仕事の根幹になければいけないと思ってきた。それはいまも変わらない。
出典元:宮崎駿監督「この世は生きるに値する」 引退会見の全文(日本経済新聞)
原作「窓際のトットちゃん」は、教科書にも採用され読書感想文の教材としても使われるなど、児童にも好まれる名作です。
なので「窓ぎわのトットちゃん」をついにジブリで映画化したのでは?と考えたのではないでしょうか。
理由④「窓際のトットちゃん」の原作が人気
「窓ぎわのトットちゃん」の原作は、黒柳徹子さんの自伝として、世界中で愛されています。
日本では、発行部数800万部、世界では2500万部を超えるベストセラー!
そんな人気作品のアニメ映画化ということで、ジブリが制作に携わるのではないかという期待が高まったのかもしれません。
原作がベストセラーで人気の理由は、『窓際のトットちゃん』なぜ売れた?中国でもヒット?売上は全額寄付?記事にまとめていますので参考にどうぞ。
「窓際のトットちゃん」映画化 ジブリからオファーはあった?
ジブリから「窓際のトットちゃん」映画化のオファーがあったという事実は見当たりませんでした。
しかし、これまで黒柳徹子さんには、映画化のオファーが殺到。
「読者の頭の中にあるイメージを壊したくない」ため、全てお断りしていたそうです。
「1981年に『窓ぎわのトットちゃん』を書いたあと、ものすごくたくさんの映画監督から映画にしたいと依頼がありました。よく冗談で言っているのですが、あの黒澤明監督以外のほとんどすべての映画監督から、ありがたいことにお手紙をいただいたのをいまでも覚えています。ただし、本を読んでくれた皆さんの頭の中にある映像の方が良いものなんじゃないか?と思ってすべてお断りしてきました。
出典元:黒柳徹子の伝説的自伝「窓ぎわのトットちゃん」が初のアニメ映画化!
もしかしたら、ジブリからの映画化のオファーがあった可能性も・・・?!
実際には、「窓際のトットちゃん」原作にほれ込んだ八鍬新之介監督が、黒柳徹子さんに直接オファーして映画化が実現しました。
「窓際のトットちゃん」映画化の経緯は?
・「生と死」「戦争と平和」「思いやりと差別」など、様々なテーマが語られている
「窓際のトットちゃん」映画化をオファーした八鍬新之介監督
八鍬新之介監督とは
八鍬新之介(やくわしんのすけ)
アニメ映画監督。1981年生まれ。北海道帯広市出身。
日大芸術学部放送学科卒。2005年シンエイ動画に入社。
映画監督としてのデビュー作品は、『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』(2014年)です。
八鍬新之介監督は、アニメのキャラクターに、切なさ、嬉しさ、悲哀、喜び、葛藤、憂いなど人間の持つ感情や心の動きを表す「叙情溢れた演出」を得意としています。
物語の登場人物の心の交流や、心の内面を深く掘り下げた描写がとても上手で、評判になっているんですね。
八鍬新之介監督は「せつなさを大事にしている」ことは自身の持ち味だと語っています。
『窓際のトットちゃん』の最後はせつなくて泣けるシーンが多く、八鍬新之介監督の持ち味が生かされているんでしょうね。
窓際のトットちゃんの最後・結末は?についてまとめた記事も参考にしてみてください。
八鍬新之介監督の人気作品
デビュー以降の八鍬新之介監督作品は以下3作品です。
webアニメ『クレヨンしんちゃん外伝 おもちゃウォーズ』(2016年)
『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016年)
『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(2019年)
出典:Wikipedia
『クレヨンしんちゃん外伝 おもちゃウォーズ』は、笑いも感動も味わえるアニメです。
しんのすけのユニークな喋り方など、八鍬新之介監督の描写が子どもにもウケてますね。
『ドラえもん のび太の日本誕生』は、1989年公開作品のリメイク版です。
八鍬新之介監督の作品は、親子の絆や家族の愛情が上手く描かれていて、リメイク作の中でも高評価です。
2019年以降は、他の映画の監督をされていません。
きっと「窓際のトットちゃん」制作につきっきりだったんですね。
「窓際のトットちゃん」映画はジブリ?理由は?オファーはあった?まとめ
「窓際のトットちゃん」映画はジブリの作品ではなく、シンエイ動画がアニメーション制作を行いました。
少女が主人公など、ジブリ作品と雰囲気が似ていたり、物語のテーマ性があることが、ジブリの作品だと言われる理由でした。
しかし、実際には、「窓際のトットちゃん」原作にほれ込んだ八鍬新之介監督が、黒柳徹子さんに直接オファーして映画化が実現したという経緯があります。
映画「窓際のトットちゃん」の監督は八鍬新之介監督で、過去には「映画ドラえもん」シリーズを手がけ、人気を博していました。
黒柳徹子さんの自伝「窓際のトットちゃん」の待望の初アニメ映画化。
映画予告編も素敵な仕上がりになっていましたし、本で読むのとは違った楽しみが映画にはありそうですね。